印刷用語辞典

用語辞典

辞典(あいうえお順)

データ、印刷あれこれ

【あ行】

・RGB(あーるじーびー)

光の3原色です。R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)から構成され、
表現されます。人の目の色感と似ており、この3色の組み合わせであらゆる色が表現されています。
一般的にパソコンの画面の色やデジタルカメラで再現される色の空間で、 印刷物に使用する色とは色の再現範囲が異なるため、そのままでは印刷に使用できません。

・RGBとCMYKの関係

RGBの方が多くの色を表現することができます。
例えば、パソコンで作られたデータ(RGB)を印刷の形式(CMYK)に変換すると色相が縮小され、少しくすんだようになります。

・アウトライン化

illustrator(イラストレーター:印刷物のデザインなど印刷業界では標準ソフトとして定着しているソフト)で文字データ・文字情報を図形化することです。
同じフォントがないパソコン上でも文字化けを起こさずに表示できるよう、文字を図形(線)化します。文字の置き換え(フォントが無い場合に近いフォントに自動で変換される機能)により、レイアウトが崩れるのを防ぐことができます。

・網点(あみてん)

網点とは印刷物の濃淡を表現するための小さな点のことです。
印刷された写真や、薄く塗りつぶされた部分を拡大してみると、細かい点の集まりでできていることがわかります。これが網点です。
写真等の濃淡のある印刷物はこの網点の大きさを様々組み合わせることで表現しています。
また網点の濃淡のことを「階調」ともいいます。

・印刷色数(いんさつしきすう)

2色や4色はそれぞれ「2c、4c」という表記で指定をしています。
例えば、「両面フルカラー」は「4c/4c」。「表面フルカラー/裏面1色」は「4c/1c」と表されます。

・裏うつり(うらうつり)

1)印刷インキが渇く前に次の紙が上に乗ってしまい、次の紙の裏にインキが写ってしまうことです。
2)印刷物の裏の文字や写真がうっすらと透けてしまう「裏抜け」の別名です。
そのためパンフレットや写真集では、厚めの用紙や光沢があってインキがしみ込みにくい紙を選ぶことが多いです。

・MO(えむおー)

MO
大容量のデータを入れて持ち運びができるディスクです。記録膜には保磁力の非常に高い材料が使用されていて、メディアに対するダメージが小さく1000万回という繰り返し記録・再生可能な保存媒体です。その上、ディスクの表面にゴミが付着したり傷がついても再生信号にはほとんど影響を与えません。

・オーバープリント(おーばーぷりんと)

フルカラー印刷で、色の上に別の色を重ね刷りする印刷処理のことで、
前面にある色と背面にある色とが混ざって印刷されている状態のことです。

【か行】

・解像度(かいぞうど)

コンピューターで扱うデジタル画像のきめ細かさや画質の滑らかさを表す尺度です。
dpi (ディーピーアイ)という単位で表されます。
ディスプレイの場合は画面に表示するドット数(単位面積あたりの画像のキメ細やかさ)で表し、解像度が低いと画像や文字にギザギザが現れます。ホームページ用画像は72 dpi、印刷用画像は300~350 dpiが基本です。
プリンタやスキャナーの場合は、1インチあたりにいくつのドットが入るかで表されています。
値が高いほど、より自然に近い画質が得られ、画像を複製する場合でも、画像の細部を正確に再現されます。しかし、解像度が高いほど画質も高くなりますが、その分容量も大きくなるため保存等にはデータ容量の確認が必要となります。

・拡張子(かくちょうし)

ファイル名の末尾に「.doc(ディーオーシー:wordの拡張子)」のようにピリオドで区切って付けます。
通常3~4文字の英数字です。 ファイルの種類を表すのに使われます。Macではファイル名に拡張子がなくても認識できますが、 Windowsでは拡張子がないと正しくファイルが開けないことがありますので、 他の人とデータのやり取りをする場合は拡張子をつけたほうがいいです。
Windowsでデータを作成して保存するときには、自動的に拡張子が付けられます。

・カラー印刷

2色以上のインキを使う印刷です。
2色刷りでも、色の掛け合わせによって色数を多く見せることができます。

・校正(こうせい)

印刷物ができるまでの各工程で、デザイン・編集した内容に間違いがないか確認する作業です。
校正には製版・印刷者が行う場合と印刷物の発注者・著者などに見ていただく場合とがあります。文字校正、色校正があり、最初の校正を初校(しょこう)といい、次からは二校、三校などと呼ばれます。

・色校正(いろこうせい)

印刷で、多色刷りの印刷物を作るとき、最終の印刷作業をする前に、指定したとおりの色に印刷されているがどうかをチェックすることをいいます。色校ともいいます。

・文字校正(もじこうせい)

校正用に刷られたものに、JISで定められた校正記号を使い、赤字で訂正を入れる作業です。

・校了(こうりょう)

これ以上校正を必要としない校正の完了した状態です。

・誤植(ごしょく)

文字、記号に誤りがあることです。ミスプリント。

【さ行】

・CMYK(しーえむわいけー)

色の3(4)原色のことで、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)K(ブラック)の4色です。プロセスカラーともいいます。
印刷では通常この4色のインクを使ってフルカラーを表現します。
CMYの3色は混ぜると黒になりますが、実際には鮮やかな黒にはならないのでK(ブラック)を加え4色で色を作ります。

・スクリーンショット

コンピューターの画面全体に表示された内容をそのまま画像データにすること。
ソフトウェアのマニュアル・参考書・カタログなどに使用されます。

【た行】

・裁ち落し(たちおとし)

原則的に仕上がりの断裁時に切り落とされる部分ですが、断裁時に印刷面と紙のズレが発生した場合の予備の領域です。
画面いっぱいに画像や色を配置する場合に使う技法で、周りに白い部分が出てしまうのを防ぐため、写真やイラスト、網、パターンなどの図版をページの仕上がり線より約3ミリ程度はみ出させて配置し、 はみ出した部分を切り落とすようにします。なお、はみ出させた部分を「塗り足し」といいます 。

・断裁(だんさい)

印刷物の仕上げに積み重ね突き揃えした紙を、所要の寸法に切る作業が頻繁にくりかえしおこなわれることです。
また、「裁断」は布地を断ち切る意味であり、製本業の「だんさい作業」は「断裁」と示されるのが妥当です 。

・データの圧縮(でーたのあっしゅく)

コンピューターで、データの実質的な性質・内容を保ったまま、ファイルを加工または変換して、その容量を小さくすることです。

・データの解凍(でーたのかいとう)

圧縮されているファイルを元の状態に戻すことをいいます。展開・伸張ともいわれます。

・DTP(でぃーてぃーぴー)

デスクトップ・パブリッシング(desktop publishing)の略称。
原稿の入力、イラストなどの制作、レイアウト、出力までの作業を一貫してパソコンで処理することができるシステムのことをいいます。
入力から紙面の作成までが容易なので、一般の印刷物や、学会などの刊行物や新聞紙面製作にも積極的に利用されています。

・特色(とくしょく)

通常の4色印刷に使用する標準色(CMYK)以外の色のことです。
インキを掛け合わせて作った、特別に指定したインキの総称です。

・トリミング

トリムは英語で刈り込むの意味です。 写真などの不要な部分をカットてしまうことを言います。
Photoshop(フォトショップ)など、画像処理ソフトを使って、写真や画像の一部分を切り取り、主として写真原稿の画面の任意の部分だけを抜き出して使います。
「角版」と「切り抜き」ともいい、「角版」は、写真や図版等を四角形、丸、楕円形で使用することをいいます。一方、「切り抜き」とは、写真や図版を必要な部分だけを残し、他をカットすることをいいます。
人物や動物の毛の部分・自転車のスポーク・籠・花・電線などの切り抜きは、作業に多くの時間が掛かるため、依頼する場合は注意が必要です。

・トンボ

印刷の工程で位置合わせや見当合わせに使い、仕上がりサイズに断裁するための目印となるマークです。十字型で昆虫のトンボを連想させることからこう呼ばれます。
実際に印刷する版面の外にあり、実際の印刷物には出ません。 0.1mm程度の罫線で示され、十字・カギ形等、用途によって形状が異なります。目的に応じて、位置指示をするセンタートンボ、コーナートンボ、折りトンボなどがあります。

 
tombo.jpg
①「コーナートンボ」は、仕上がりの四隅に付いているトンボで、内トンボ外トンボというものがあり、その間隔は通常3mmと言われています。
内トンボは仕上がりのためのもので、内トンボ同士を結んだものが仕上がりになります。内トンボから外トンボの間は、裁ち落としのための塗り足し部分を示しています。
②「センタートンボ」は、仕上がりのセンターを示すために描かれる十字型のトンボです。面付け作業を行う際にセンターがずれていないかを確認するためなどに使用されます。
③「折トンボ」は、折りの位置を示すために描かれるトンボです。

【な行】

・入稿(データ入稿/原稿入稿)(にゅうこう)

印刷するための原稿を印刷会社に渡すことです。
「データ入稿」とは、印刷用原稿をパソコンで作り、データの状態で渡す場合。
「原稿入稿」とは、原稿用紙に手書きしたものや印刷されているものを渡す場合。

・入稿メディア

印刷所で使う原稿データの記憶装置です。
おもに、フロッピーディスク、MO、CD-R、USBなどが使われます。DTPではデータの容量が大きくなるため、MOを使うことが多いです。

【は行】

・PDF(ぴーでぃーえふ)

Adobe Systems社が開発した、ファイル用の形式です。OSや環境に左右されず、どのパソコンでも同じ見た目で文章を表示できる点が特徴です。

・フルカラー印刷

無限の色数があるように見えますが、多くはインキを重ね刷りする4色刷りです。

・ベタ

印刷面積100%すなわち全面にインキがついている個所の状態です。

・保存媒体(ほぞんばいたい)

CD-ROM、USBメモリースティック、フロッピーディスク、SDカードなど。

【ま行】

・モノクロ

モノクローム(Mono=単、chrome=彩度)の略で、単色という意味です。
一般的に黒インキだけで刷る印刷物のことをいいますが、単一の色の濃淡で表現される印刷物のことも「モノクロ印刷」といいます。